スタッフコラム
フィルム雑感2008年5月
2008/05/16 — 第188号
最近フィルムカメラ市場の終焉についてのニュースを見ました。業界団体によると、生産台数の統計が一定の数値を下回ると発表しないそうで、ついに発表できない数にまで減ってしまったとのことです。かつて35ミリ一眼レフカメラの市場を日本メーカーが独占していたことを思うと寂しい限りです。各メーカーがデジタルカメラでも市場を独占するため、競争した結果なので仕方がないのかもしれませんが、この間いくつものブランドが消えてしまいました。また医療費削減のためにデジタル画像のレントゲン機器を国が推奨しているそうで、医療現場でもフィルムの需要が減っていきそうです。(世界中の病院で日常的に使われるので結構市場が大きかったようです。)●フィルムメーカーもフィルム事業の縮小に関係なく、以前から経営を多角化していてフィルム生産のみに頼っていたわけではないのですが、今後さらに縮小が加速するので設備や価格の維持が大変になってくるでしょう。しかし既に極端に需要が少なく、設備の老朽化で「大変」になっているシングル8(8ミリフィルム)の生産延長を英断したフジフィルムには、今後ともコダックの向こうを張って頑張って戴きたいです。(コダックのスーパー8もまだありますので。)●さて例年ピンク大賞の監督賞の副賞には撮影用のフィルムが贈られます。通常厳しい予算で作られるピンク映画は予め撮影できるフィルムの尺数もかなり制限されています。そこで「このフィルムをお使い下さい」という粋な計らいのなのですが、これでお分かりの通り一般映画の撮影ではデジタル化が進んできた昨今ですが、ピンク映画では今も当然の如く35ミリフィルムが健在なのです。
— 梅原浩二 検索
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