スタッフコラム
市川雷蔵映画祭、遂に開催!!
2010/10/01 — 第218号
孤高の美形スター、市川雷蔵は1931年京都に生まれます。生後まもなく歌舞伎俳優、市川九団次の養子となり、15歳のときに大阪歌舞伎座で初舞台を踏みます。映画デビューは『花の白虎隊』、23歳の時でした。159本もの映画に出演した後、’69年、37歳の若さでこの世を去ります。●昨年末より都内のロードショー館にて、市川雷蔵没後40年回顧上映会(「大雷蔵祭」)が始まりました。その後、地方の都市でも順次、開催され、ようやくこの秋、当館での上映となりました。●10月13日(水)より2週間、数ある作品の中より28作品を上映いたします。ほとんど市川雷蔵ベスト・セレクションといった趣になっています。●ニヒルでクールな雷蔵。哀しみに包まれる雷蔵。そして運命に囚われ奈落に落ちる悲劇のヒーロー雷蔵。そんな雷蔵の美の極致とも言うべき姿が2週間オンパレード。『好色一代男』と『忍びの者』のあるシーンを除き、雷蔵ほとんど笑いません!(←ちょっと大袈裟?)●伊藤大輔、森一生、三隅研次、市川崑、増村保造といった巨匠たちが勢揃いしたラインナップですので、大人が楽しめる充実のストーリー、絢爛豪華な撮影や美術、そして緻密かつ粋な演出の数々など、日本映画黄金時代ならではの、映画の見所が満載です。●本当に全作品、何度見ても面白い映画ですが、個人的に特に印象深い作品は『大菩薩峠』と『婦系図』ですね。どちらも何度も映画化された名作ですが、雷蔵版が私は一番だと思います。妖刀に取り憑かれ人斬りを繰り返す雷蔵の姿に息を呑みます。震えるほど美しい『大菩薩峠』。身分違いゆえ引き裂かれる恋人二人の姿を描いた名編『婦系図』。ボロボロになるほど泣けますよ!
— 矢田庸一郎 検索
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