スタッフコラム
名画座待望論、なのか?
2012/03/16 — 第251号
今年のアカデミー賞作品賞はフランス映画『アーティスト』が獲得しました。サイレントからトーキーへ移行する映画界を描くその世界観に合わせ、新作なのに白黒かつ台詞もほとんどないという野心作です。当初は拒絶反応もあったそうですが、結局古き良き時代へのオマージュ以上の普遍的な感動が協会員の琴線に触れたようです。■そして『アーティスト』としのぎを削ったのがマーティン・スコセッシ初の3D作品として話題の『ヒューゴの不思議な発明』。「スコセッシが3D?」と懐疑的でしたが、観たらなるほどそういう訳かと合点がいきます。ネタバレになるので詳しく書きませんがこちらもまた映画への愛が溢れているのです。結局今年のアカデミー賞は(協会会長の挨拶も含め)まるで失ってしまった何かを取り戻したいかのような、映画そのものへのラブコールに見えました。■突然ですが「名画座カンペ」をご存知ですか? とある映画ファンが都内の名画座スケジュールを手書きで(!)一覧にして配布しているのです。その便利さと熱心さが局地的な話題になっており先日もラジオ番組で紹介されました。その番組の見解で興味深かったのが、「ぴあ」が休刊して一旦白紙に戻ったミニコミ的な映画熱が、旧作を媒介にまた形成されようとしている、というもの。熟成され、新たな名画座文化が生まれたら楽しいですね。■ハリウッドでも東京でも過去作品が意識されるのは名画座にとっては嬉しいことですが、そこには現状への批判が含まれていることを忘れてはいけません。
— 花俟良王 検索
最近のコラム
- 2022/01/01
- 謹賀新年
- 2021/12/25
- 改装のため休館いたします
- 2021/11/27
- 心奪われたWW
- 2021/10/21
- ビートルマニアへの(険しい)道
人気コラム(30日間)
- 謹賀新年(16)
- 1973〜2013年の40年間を回顧する(8)
- 明けましておめでとうございます(7)
- 映画ファンの皆様、本当にありがとうございます!!(6)
- 理想の休暇(6)
- 映画は映画館で観るもの(6)
- メロンソーダと一緒(6)
- 改装のため休館いたします(5)
- 正直、まだ実感できていません。(5)
- ご存じですか? 多彩な割引サービス実施中!(5)
![[池袋東口徒歩3分]感動はスクリーンから - 低料金2本立ての名画座 | 新文芸坐](/img/logo.jpg)
