スタッフコラム

『タイガー&ドラゴン』に何かを感じた方へ

2005/06/01 — 第117号

4月から放送が始まった“ヤクザが落語家を目指す”という奇抜な設定のドラマ、『タイガー&ドラゴン』にハマッております。脚本は今をときめく人気脚本家(兼監督)、クドカンこと宮藤官九郎。主演はジャニーズの人気者、長瀬智也と岡田准一……とくれば、完全な若者向け。しかしこのドラマ、各話タイトルに「芝浜」「饅頭怖い」「権助提灯」など古典落語の題目を拝借し、無知な主人公が噺を教わるという形でその古典の内容が丁寧に描かれるのです。即ちテレビを見ている若者が、毎週楽しんで古典落語の知識を得られる仕組みになっているのです。この敷居の低い文化の継承行為、素晴らしいではありませんか。◆すぐに影響されるのが私の長所。落語に関しては全くの素人ですが、こう見えても江戸っ子の端くれ。長瀬智也が西田敏行扮する師匠(絶品!)に吐いた「俺も粋でゲスとか、乙でゲスとか言われてえんだよ」という名台詞に感銘さえ受け、今ふつふつと落語熱が高まっています。◆そして当館では怖いくらい絶好のタイミングで、立川志らくさんの〈シネマ落語〉が今月(6/6)から隔月間で催されます。皆さんもご存知の名作が落語に変身するというのだから映画好きにはたまりません。第一夜は『ローマの休日』、第二夜は『ダイ・ハード』(!)。……ものすごく楽しみです。

— 花俟良王 検索