スタッフコラム
『ラッシュアワー3』のほろ苦い感動
2007/11/01 — 第175号
『ラッシュアワー3』を上映します。◆1979年、カンフー映画の輸入に熱心だった東映の『トラック野郎』の併映で公開された『ドランク・モンキー/酔拳』以来、日本男子のヒーローであり続けるジャッキー・チェンですが、念願のアメリカ進出の壁は厚かったのです。80年に『バトルクリーク・ブロー』、85年に『プロテクター』がアメリカで作られますが、コミカルでアクロバティック、そして“温かさ”という彼の最大の魅力を知らない監督との衝突の末、進出は失敗に終わっています。ファンとしてはこれが本当に悔やまれる。香港では80年に『ヤング・マスター』、84年には『プロジェクトA』という屈指の傑作が撮られているのですから。タランティーノらの声高なリスペクトもあり95年香港製作の『レッド・ブロンクス』がアジア映画初の全米初登場1位の大ヒットとなり、98年『ラッシュアワー』の第1作でやっと不動の人気を勝ち取ったのです。◆そして、最近はアクションを封印して演技派として活躍する我らが真田広之。『ラストサムライ』でも見せなかった彼のアクションが遂にアメリカで解禁されるのです。しかも相手はジャッキー・チェン。20年以上前「デューク真田」として海外に売り込んでいた頃にこの二人の対決が実現していたら、アクション映画の歴史は変わっていたかもしれない……と一瞬思いましたが、もはや叶わぬ夢。今は世界を目指したアジアの二大スターが、こうしてハリウッドで対決する幸せに身を委ねましょう。実際、年齢を感じさせない迫力の立ち回りには感動します。勝手な達成感で目頭も熱くなります。◆“待ちに待った”対決は11月10日(土)から。
— 花俟良王 検索
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