スタッフコラム
映画ファンなら見逃すな、今村昌平特集
2012/05/16 — 第255号
今年は今村昌平監督の七回忌です。ご命日は5月30日です。当館では5月23日より「七回忌追悼 今村昌平監督特集」を開催します。●今村監督は日本人で唯一、カンヌ映画祭で最高賞を2度取った監督であることはご存知でしたか。1983年「楢山節考」がグランプリ、’97年には「うなぎ」でパルム・ドールを獲得しました(’90年から最高賞の呼称がグランプリからパルム・ドールに変更)。ちなみに海外では最高賞を二度取った監督は五人いるそうです。早速調べました。コッポラ、ビレ・アウグスト、クストリッツァ、ダルデンヌ兄弟が二度獲得していましたが、もう一人、誰かを見落としているのか、それともダルデンヌ兄弟が二人で計五人なのか。どなたか詳しい方、教えてください。●今村映画を一言で言うと、欲望や性に翻弄される人間のおかしさ、滑稽さ、でしょうか。それを否定的に捉えないので必然的に今村映画は喜劇です。その喜劇が、どうしてあのような迫力、スケールをもって立ち上がってくるのか、所謂「重喜劇」として現れるその回路にこそ、今村監督の創作の秘密が隠されているように思います。●今村監督作品を始めて見る若い方は、是非、全作見てほしいと思いますが、中でもおススメはというとやはり「豚と軍艦」(’60)「にっぽん昆虫記」(’63)「赤い殺意」(’64)ですね。この3作は日本映画の“人間の猥雑さと滑稽さ”部門というものがあったとしたら、間違いなくベストテンに入る誉れ高い作品です。吉村実子、左幸子、春川ますみという女優たちのエネルギッシュな存在感にも激しく心を打たれますよ。●ところで6月は、フィルムで見ることができるイーストウッド監督作品&主演オンリー作品を全部(←多分)やります。こちらも乞うご期待。
— 矢田庸一郎 検索
最近のコラム
- 2022/01/01
- 謹賀新年
- 2021/12/25
- 改装のため休館いたします
- 2021/11/27
- 心奪われたWW
- 2021/10/21
- ビートルマニアへの(険しい)道
人気コラム(30日間)
- 映画館で映画を聞こう! 第二弾(6)
- 新年明けましておめでとうございます(6)
- 新文芸坐落語会 二周年!!(5)
- ミッション:インポッシブル大会、友の会優遇します!(5)
- 魅惑のシネマクラシックス inspired by 山田宏一著「新編美女と犯罪」(4)
- ヴェンダースがやってくる!!(4)
- 東京アニメアワードフェスティバル2017(4)
- 8月15日終戦の日、特別企画『社会派映画特集』(4)
- [漢字][ひらがな]⇒[カタカナ]⇒[ABC](4)
- 謹んで新年のご挨拶を申し上げます(4)
![[池袋東口徒歩3分]感動はスクリーンから - 低料金2本立ての名画座 | 新文芸坐](/img/logo.jpg)
