スタッフコラム

その原動力となった監督とは

2013/04/11 — 第277号

昨年のゴダールオールナイトにて、もっとゴダールを身近に感じてもらおうと、かつて池袋の映画館マガジン『buku』に執筆されていた映画評論家・大寺眞輔さんに上映前の“作品解説”をお願いした。大寺さんは「そうだ、ゴダールになろう!」という突飛な切り口で、見事難解の権化ともいえる作家の敷居をグンと下げてくれた。■その日の控え室で大寺さんは「今、ポルトガルに面白い監督がいる。どうにか日本でも上映したい」「既存の上映システムを変えていきたい」と熱く語っていたのが印象的だった。果たして大寺さん主宰の「DotDash」という上映団体が立ち上がる。誰も輸入しないのなら、その“面白い監督”の映画を自分で上映してしまえということだ。■スポンサーなし、自費とクラウドファンディング(ネット上での融資募集)で経費をまかない、本国との交渉も字幕付けも自分たちで行った。その試みはいつしかDIY(Do It Yourself)映画祭と呼ばれていた。私は(傍観者として)フリーメールやツイッターで進捗を見ていたので、少数のスタッフも含めかなりの苦労があったのを知っている。だからこそ監督の招聘が実現し、上映会の盛況を聞いたときは勝手に歓び、胸をなでおろした。さて、いったい大寺さんたちをそこまで突き動かした映画監督とは何者なのか。■それでは皆さん、ポルトガルの異才、ジョアン・ペドロ・ロドリゲスを紹介します。その才能を5/11のオールナイトで目に焼きつけてください。

— 花俟良王 検索