スタッフコラム

7/6(土)より「珠玉の名篇」特集

2002/07/01 — 第47号

上映スケジュールのラインナップを見ていただければおわかりのとおり、この企画は単館系のロードショー館で公開された“アート系”作品の秀作特集。●当館もオープンして1年半。その間に「検証 日本映画」、「気になる日本映画達(アイツラ)」、「魅惑のシネマクラシック」など様々な特集を行い、幅広い層のお客様にご来館いただきました。これらの企画はPart2、Part3と続けていって、今後も鋭意、ユニークでバラエティに富んだラインナップ作りに励む所存です。●さて今回の「珠玉の名篇」。恐れながら、はっきり言って全部おススメ。さらに手前味噌であえて順序をつければ、No.1は「夜になるまえに/アモーレス〜」の2本立て。「夜になるまえに」はキューバ革命政権からホモセクシャルゆえに迫害される人々の姿を描く異色作。権力と性の関係を考える上で示唆に富み、人間の生のほとばしりを力強く訴えます。「アモーレス〜」はメキシコが舞台。現代社会から置き去りにされる人々の叫びが世界を切り裂いていく、そんな感じの映画です。3組の登場人物がオムニバス風の構成で登場し、時おり彼らが交錯するその結節点から現代社会のありようを浮かび上がってくる手法が秀逸です。●No.2は「チェブラーシカ/テルミン」。浮世を忘れる完全なる癒しの世界へ(笑)。No.3 は「耳に残るは〜」のクリスティーナ・リッチに。「シャンプー台〜」も捨てがたいし。ツァイ・ミンリャンの映像世界に驚き、ジャン=ユーグにまったり虜となるのも一興。

— 矢田庸一郎 検索