スタッフコラム
ゴローちゃんと観たい『ミュンヘン』
2006/07/16 — 第144号
最近、稲垣吾郎の映画評(感想?)が気になっています。そう、あの国民的アイドルグループ、SMAP(スマップ)の“ゴローちゃん”です。バラエティ番組の中で月に一度、指定された新作映画5本を観て彼がコメントしながらランキングする、というコーナーがあります。当初は多くの映画ファン同様(そうですよね?)「アイドルに何がわかるんだ!」と反論しようとしたのですが、どうもできない。トップアイドルのゆとりか特権か、テレビにありがちな当たり障りのない表現ではなく、淡々と客観的かつ利害関係無視の辛辣なコメントをするではないですか。最近では自局制作ドラマの映画化作品を酷評し男気を見せてくれました。そして何より目から鱗が落ちたのは、その月の1位に『インサイド・マン』を挙げ、満足気に「役者も良く、構成も凝っていて面白かった」とサラリとコメントを締めたことです。もし映画ファンが『インサイド・マン』を語るとしたら、“社会派の雄、スパイク・リーが撮った娯楽サスペンス”的な文句が出てくるはず。しかし「ゴローちゃん、スパイク・リー知らないの?」と言ったところで何の意味があるのでしょう。彼は映画の知識がなくても真正面から映画を楽しんでいる。評論を読んだり映画史を紐解く楽しみはあくまで付加価値であり、いかに自分が知識を頼りに映画を観てしまっているかということを痛感した次第です。◆さて、当館では『ミュンヘン』を上映します。監督のスピルバーグはハリウッド娯楽映画の代名詞として語られ続けている超有名監督。公開時スピルバーグは自分のイメージや『ミュンヘン』の持つ社会性から、メディアに作品の本質を曲解されぬよう取材や試写は極力避けたそうです。やはり余計な知識は必要ないのでしょう。だから私もここでは、心揺さぶられる力作です、ということと、そう言えばゴローちゃんも1位に挙げてたな、ということだけお伝えしておきます。是非ご覧ください。
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