スタッフコラム

「世界の北野、たけしのBROTHER」の巻

2001/05/11 — 第17号

さる3月17日、新文芸坐にオールナイトの特別ゲストとしてビートたけしさんが来館されました。上演前、映写室の窓からちらりとだけ場内の様子を確認すると言葉少なげに出てゆかれ、とても物静かな印象でしたが、舞台では一転いつもの爆笑トークで満員の場内を沸かせていました。そのビートたけし、いや、北野武監督の最新作が5月8日(火)より上映の『BROTHER』であります。イギリスとの合作、しかもロサンゼルス・ロケ、といういかにも“世界の北野”という感じなのですが、この映画の構想は94年『みんなーやってるか!』の撮影の最中にあり、96年には製作のジェレミー・トーマス(『戦メリ』)と接触をとっていたそうです。ワンテイク主義や派手なカット割をしないなど「ハリウッド的な定番はやらない」という撮影方法は当初、現地のスタッフ、キャストを当惑させたようですが、いつも通りにマイペースで進める様はさすがと言ったところでしょうか。さて内容の方は日本での居場所を失ったやくざの男がアメリカに留学している血のつながらない弟を訪ねて行く所から話が始まります。さあそうなりますとBROTHERとはこの兄弟のお話かとお思いになりますでしょうがそれは見てのお楽しみということで。因みにフランス版のポスターには赤い文字でANIKIと書かれておりました。併映は大島渚特集に続き『愛のコリーダ2000』となっております。

— 梅原浩二 検索