スタッフコラム
見逃し禁止!『回路』vs『ザ・セル』の巻
2001/05/21 — 第18号
制作前から数十カ国の公開オファーを受けるなど世界が待望の黒沢清監督作品『回路』。その『回路』がカンヌ映画祭に出品されるという嬉しいニュースに合せたように当劇場でも5/22(火)より上映。“世界の黒沢”の真価を是非確かめてほしい。■部屋の片隅にあるパソコンが突然動き出し画面に不気味なメッセージと映像を流し出す。それを見た者は部屋を赤いガムテープで封印し自ら命を絶ってしまう。その奇怪な現象に気が付いた人々は必死に逃れる術を探すが、一人、また一人と……。■『回路』は傑作『CURE』同様なぜそのような現象が起こり、それが我々にとってどういう意味を持つかというような説明がほとんどない。しかも黒沢映画の近年の傾向として作品の中に終末観のようなものが漂い、そのためか人間という像がじりじりと“恐怖”に侵食され崩れ落ちていくような哀しみ、または薄気味悪さを強く感じさせる。■『ザ・セル』は意識を失った異常殺人者の深層心理にダイブして事件の謎を解き明かそうとする心理学者の姿を描く物語だが、見応えは異常者の心理世界の映像化。もうめくるめく華麗映像のオンパレード。意外にも異常者の深層心理はとっても美しい(笑)。MTV界の鬼才として知られた監督ターセムは『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン同様インド出身。プエルトリコ人家庭に生まれ育ち今や世界の歌姫、ジェニファー・ロペスが主演し、グラマラスな彼女が身を包む豪華な衣裳の担当はオスカー受賞者・石岡瑛子と、まさに世界の異才が集結した一作でもある。■この二本、まさに見逃し禁止ですゾ!
— 矢田庸一郎 検索
最近のコラム
- 2022/01/01
- 謹賀新年
- 2021/12/25
- 改装のため休館いたします
- 2021/11/27
- 心奪われたWW
- 2021/10/21
- ビートルマニアへの(険しい)道
人気コラム(30日間)
- 謹賀新年(16)
- 1973〜2013年の40年間を回顧する(8)
- 明けましておめでとうございます(7)
- 理想の休暇(6)
- 映画は映画館で観るもの(6)
- メロンソーダと一緒(6)
- 映画ファンの皆様、本当にありがとうございます!!(6)
- 改装のため休館いたします(5)
- ご存じですか? 多彩な割引サービス実施中!(5)
- 正直、まだ実感できていません。(5)
![[池袋東口徒歩3分]感動はスクリーンから - 低料金2本立ての名画座 | 新文芸坐](/img/logo.jpg)
