スタッフコラム

《新“名画座”》へのチャレンジ

2001/07/21 — 第24号

◆昨年平成12年12月12日に新築オープンした新文芸坐は、経営者が変わっても旧文芸坐の精神を引き継いで“良質の映画”を“低料金で”“数多く”観せる興行を行ってきました。◆新文芸坐の基本姿勢は、《21世紀へ、新“名画座”の創造》をテーマとして3項目の目標を設定し、その中に『さまざまな可能性にチャレンジしよう』という項目があり、『洋画、邦画、新作、旧作の垣根を越え、さまざまな映画を上映する』という行動指針があります。◆柿落とし以来、番組の決まっている8月末日までの約9ヶ月間で335タイトルの映画を上映いたしました。ロードショー(=RS)終了直後の作品を上映したことはありますが、RS、封切り作品の上映はありません。すべて評価、内容の判っている旧作映画です。◆新作の上映に踏み切れなかったのは、配給会社から入場料金を他のRS、封切り館と同一の1,800円にすることが条件にあったからです。この世界一高いと言われる入場料金をお客さまからいただくのに抵抗がありました。◆現状の入場料金が不当に高く、割引システムに疑念を抱く配給会社もあります。その配給会社が〈ベストプライス〉として当映画館と同じ一般入場料金1,300円で新作を公開したいと提案してきました。◆新文芸坐は、《新“名画座”》を構築するチャンスと考えて新作上映にチャレンジしてみることにいたしました。上映作品は極端に少なくなりますが、後世に語り継がれる“良質の”映画に真っ先に巡り会えることをお客さまと共に期待したいと思います。◆第一弾は、10月上旬公開予定の人気タレント米倉涼子初主演の『ダンボールハウスガール』(監督は『人でなしの恋』の松浦雅子)です。ご期待下さい。

— 永田稔 検索